10Rでの5年間を経て、日本最北端ワイナリーから生まれる力強い味わい
(お一人様1本までとさせていただきます)
名寄はワイナリーとしては最北端だけあって、年間の寒暖差は60℃を超える非常に寒さの厳しい土地。2011年から栽培をはじめ2014年からは5年間10Rワイナリーで委託醸造、2019年に自社醸造が始まりました。
ワイナリーのオフィシャルサイトには
「原材料名寄産葡萄にこだわる事 この北の大地を表現する事 森羅万象 起こりうるすべてを糧として 私達は葡萄を作り ワインを造っていきたいのです」
と、あります。とても素敵なメッセージですよね。
日本最北端という厳しい気候条件への挑戦、そして10Rワイナリーでの研修が5年間というのも非常に長い記録のようです。
そんな、厳しい環境でのテロワールへのチャレンジが感じられる、力強く、そして寒冷地らしいしっかりした酸が印象的な仕上がりです。
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名寄市弥生の畑にて収穫された小公子を使用。10月初旬に収穫後、すぐにワイナリーにて仕込みました。小公子は故・澤登晴雄氏の手で育種されたヤマブドウ交配品種で、一般的な赤ワインより色が非常に濃いほか、渋みが少なくスパイスやハーブのような香りがあるなどの特徴があります。2021年は、記録的な猛暑・干ばつに見舞われた年となりました。21年の天候を受けて、アルコール度数も比較的高く、ブルーベリージャムのような香りが感じられます。また、シナモンやクローブなどのスパイスの風味もあり、全体としてふくよかな仕上がりとなっています。フレンチオーク樽での約12か月熟成に加え、さらに1年間の瓶熟成をしています。数年間の瓶熟成により、さらの全体のバランスが良くなるものと思います。醸造時には酵母を一切添加せず自然酵母でゆっくりと発酵、瓶詰までまったく濾過をしていません。
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