ワイン用葡萄産地としても注目度の高まっている長野県北信エリア。
高山村の果樹地帯は年間降水量が少なく、標高が高いため冷涼で昼夜の寒暖の差が大きい気候。また西傾斜による長い日照時間、砂礫質で水はけのよい土壌など、ワインぶどう栽培に最も適した地域です。この恵まれた自然条件は、銘醸地といわれるワインの産地フランスのシャンパーニュやブルゴーニュ南部地方に近いと言われています。


特にシャルドネの評判が高く、同県の老舗ワイナリーや中規模ワイナリーへの卸実績もあり、2018年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)において佐藤果樹園のシャルドネを使用した安曇野ワイナリー『高山村シャルドネ樽熟成2017』が金賞を受賞。2023年には、富山県南砺市にあるドメーヌボーの『アロマシャルドネ フロム タカヤマビレッジ2022』が金賞を受賞しています。


元々は生食用葡萄を作っていましたが、2006年に発足した『高山村ワインぶどう研究会』をきっかけにワイン用葡萄に挑戦。シャルドネやメルローから始まり、国内では希少な、イタリアを代表する黒葡萄品種、サンジョベーゼやアリアニコ、ネッビオーロなどのイタリア品種計5種類、カベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フランなどを栽培しています。
農薬をできるだけ使わず、有機肥料のみでの栽培。また生食用葡萄の経験を活かし、棚仕立てと垣根仕立ての2種類で試験栽培。加えて葡萄の台木にもこだわり、自ら接ぎ木し苗木の育成なども手掛けているそうです。


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