歴史ある余市町豊丘のブドウの可能性を追求、香ばしさと酸の印象が調和した樽醗酵の辛口白
【製造方法】
白ブドウを、除梗破砕なし、全房にて酸素を含ませながら、独自設定のシャンパーニュ製法のプログラムでプレス掛け(搾汁率67%)。
中央フランスアリエ産の樽(新樽率100%)でアルコール醗酵をさせ、MLFを実施し、樽内で2か月、ステンレスタンク内で5か月間、酵母由来の澱(リ・フィーヌ)と接触しながら、品温16℃から17℃で熟成させて生まれました。
合計の熟成期間7ヶ月。酸度が非常に高いワインで、補糖あり、補酸なし、MLFあり、清澄作業なし、フィルター処理なし。
【味わいの特徴】
青りんご、リンゴパイ、溶かしバター、トースト、バニラの香りに、煙、燻製、甘草、アニスシードのアロマ。香りの濃度は高く、スモーキーな要素が強い。
アタックにはさわやかなリンゴの果実味、レモンのような鋭角的な酸、唾液腺を引っ張るようなミネラル感があり、樽醗酵のシャブリをイメージした辛口白ワインです。
意図的に新樽の風味を引き出しながら、香ばしさと果実味との調和、ミネラル感の表現を追求しました。
余韻には、燻製のような風味と緊張感のある酸味が持続します。
いわばシャープで酸っぱいワインなのですが、樽醗酵、樽熟成で独特のスタイルに仕上げています。瓶詰め直後で、硬直な状態であるため、熟成を経た方がより一層おいしさが感じられると思います。
【素材との相性】
海老をはじめとする甲殻類のグリエ、香ばしく焼き上げた魚介類や貝類にレモン酸味を加えたお料理。塩焼き、炭火焼き、ブールブランソース、香草風味、豚肉や牛タン、チキンの塩・こしょう焼き。
【風味との相性】
平川ワイナリーの中では特異ですが、海産物や豚肉の燻製によく合います。火入れした海老の香ばしさ、甲殻類特有の甘味を強調したソースや、バター、レモン、ハーブを用いたソースとの相性が良いです。
内容量:750ml
アルコール分:12%