圧倒的な香りの魅力、上質で力強い旨味、スケールのある世界観が高度に昇華されたバランスのエレガンス
平川ファンからの支持が根強いソリチュード、今年もグランドキュヴェで登場しました
シーズン最終日に晩熟型高糖度の区画から収穫された遅摘み(13.5%あります!)。ステンレスタンクでアルコール発酵の後、リンゴ酸と果実味を守るためMLFは行わず、新樽率100%で澱と接触しながら合計12ヶ月間熟成。ただし新樽は香りでは主張せず、ほのかなリッチ感醸し出す上品な存在です
【製造方法】
2021年産の白ブドウを、除梗破砕なし、全房にて酸素を遮断しながらシャンパーニュ製法のプログラムでプレス掛け(搾汁率63%)を行い、嫌気的条件下にてステンレスタンクでアルコール醗酵をさせ、リンゴ酸と果実味を守るためにMLFを行わず、中央フランスアリエ産の樽(新樽率100%)で酵母由来の澱(リ・フィーヌ)と接触しながら、品温17℃にて熟成させて生まれました。合計の熟成期間12ヶ月。味わいには新樽の高さを感じさせません。補糖なし。補酸なし。除酸なし。清澄作業なし。フィルター処理なしで瓶詰しているため、熟成後に少量の澱が確認できる場合がありますが、品質には影響はございません。
【このワインのスタイルについての目標】
A:平川自身がデュブルデュー教授の研究室で芳香成分の研究時代を過ごしたことから醸造学(栽培環境並びにぶどう樹由来の明確なチオールと樽熟成の調和)を重視し、余市の気候風土で生まれるアロマポテンシャルの最大化を追求し、樽熟成で表現。バトナージュなしで澱接触を重視。
B:樽熟成による厚みと味わいの透明感、塩味を追求。食材の旨みを引き出す優美な味わい。
C: 熟成能力。
【味わいの特徴】
パッションフルーツ、マンゴー、パイナップル、熟した柑橘のアロマ。優美な果実香の濃度が強く、微かにビスケット、菩提樹、スイカズラ、エルダーフラワー、フェンネルの香りが背景に広がります。味わいには濃密な果実味のアタック、とろりとした口当たりのボ
リューム感のあるボディを感じ、力強く、丸みがある。豊かな風味が縦にも横にも広がり、幅広く口の中を満たされます。中心には生き生きとした伸びる酸、トロピカルフルーツを感じさせる戻り香、余韻に塩味があり、スケールの大きさがあります。区画で育まれる豊かなアロマやボリューム感に樽熟成の旨味が調和したバランスの良い辛口白ワインです。
【素材との相性】
酸味、塩味との相性を求めた素材による料理。フレッシュな状態のものから、火入れして調理した料理、クリームやチーズを使ったお料理、甘酢や出汁、旨みのあるお料理に適する。白身魚、貝類、甲殻類、チキンのクリーム煮、ブールノワゼットにレモンを加えたソース。ニシンのマリネ、エスカベッシュ、香草風味、ディルクルームソース、ムニエル、白身肉の揚げ物。ヤギやセミハードタイプのパッションフルーツそのまま、洋梨のコンポートに柑橘の酸味を添えて。
【風味との相性】
バターを使って香ばしさと柑橘系の爽やかさを強調したり、ハーブ類や酸味を強調したソースとの相性が良い。レモンを添えると料理もワインも引き立てます。
内容量:750ml アルコール分:13.5%