ブルゴーニュへの敬意と挑戦。「道の途中」という名の唯一無二の赤ワイン
繊細な赤ワインの個性を追求した平川ワイナリーのセカンドワインです。短期間のマセラシオンと樽熟成を経て風味豊かな味わいを目指しました。
名前の由来:
フランス語で「セカンドワイン」、「道の途中」(グランドキュベに到達しなかったため)を意味します。
このワインのスタイルについての目標:
A:余市の土地からブルゴーニュのスタイルをいかにして生み出せるかについて挑戦したワイン(※求める骨格が足りず、セカンドワインに格下げ)。
B:ライトボディであっても味わえる魅力を重視。
C:酸化防止剤を使用しないで生まれる赤ワイン。
味わいの特徴:
熟したさくらんぼやイチゴのような赤黒系の果実に甘草のアロマ、コンポートやジャムのニュアンス、優しい質感から爽やかな風味が感じられる赤ワインです。
素材との相性:
魚(白身魚、マグロ)のカルパッショ、漬け、軽くソテーした魚介類、焼き鳥、鶏肉のハーブ焼き、コック・オ・ヴァン、鴨のベリーソース、仔羊のロースト、ローストビーフ。ウオッシュタイプのチーズ。
風味との相性:
酸味のある果実系のソース、大葉、梅、きのこやハーブ、胡椒の風味と楽しみたいです。
製造の特徴:
新梢の下から1番目に位置する果のうち、梗が熟しているものは全房でタンクへ投入、新梢の下から1番目に位置する果のうち前述以外の果は手除梗にて投入、新梢の下から2番目に位置する果は全て機械で除梗破砕して投入、区画のブドウは、ブドウのポジションに応じて梗の使用、また破砕の有無が違いますが、全て単一キュベに入ります。
4日間のコールドマセラシオン(8℃から12℃)を行なった後、無補糖にてアルコール醗酵、12ヶ月間の樽熟成(4年目のフレンチオーク主体、一部新樽使用、冬季間に樽内MLFを行い、樽熟成10ヶ月目に1回目の澱引き、瓶詰め前に2回目の澱引き)を経て生まれました。アルコール醗酵から瓶詰時まで全工程での亜硫酸無添加、清澄剤、澱下げ材未使用、ノンフィルターにて瓶詰しています。
内容量: 750ml、アルコール分: 12.5%
★★スタッフからのおすすめ★★
いつまでも飲んでいたくなる、そして、飲んでいられる、軽さの中に確かな品質としみじみとした旨さを感じる軽いブルゴーニュタイプの赤〜平川ワイナリー スゴン・ヴァン・ア・ラ・ミシュマン 2020
思い入れが強すぎてついキャッチが長くなってしまいました…
昨年大人気となったあのワインの2020ヴィンテージです(ちなみに今年もすごい勢いで売れています)
ワインの名前にある“à la mi-chemin”というのは、「道の途中/途上」というようなニュアンスで、由来は「グランドキュベに到達しなかったため」とあります
つまり、そもそもは、ブルゴーニュの偉大なるグラン・ヴァンのような堂々たる赤ワインを生み出す為につくられていたブドウを、求めるレベルにどうしても少し足りなかったため、セカンドワインに格下げし、軽く仕上げてあるということのようです
しかし、これがですね… 偶然の妙とでもいいましょうか、興奮を伝える為に口語で書かせて頂くと、
「めちゃくちゃ高品質な味わいなのにデイリーに楽しめる軽さがあるので、
いつまでも飲んでいられる/飲んでいたいすっごいおいしいブルゴーニュの赤」
という、とても不思議な、唯一無二の、幸せすぎるワインに仕上がっているのです
…絶対飲んでみたいですよね??
この不思議なワインに似た体験を、私はまだ他にしたことがありません