平川ワイナリーの魅力が詰まった人気の秘密とは?2015年の創業以来、ワイン愛好家から注目を浴びている平川ワイナリー。レストラン専用のワインはもちろん、一般の方向けにも販売されており、その味わいは格別です。特に、「ソリチュード」「アンティミテ」「ローブ」は、心地よい酸味と果実の香りが特徴です。しかし、生産量が限られているため、入手が困難な場合もあります。ぜひ、公式ホームページでチェックしてみてください。
ここでは、平川ワイナリーのワインをより楽しむために知っておきたい、ワインとワイナリーの基礎知識をご紹介します。
平川ワイナリーは、ブドウ栽培家、ワイン醸造家、そしてソムリエという3つの顔を持つ平川敦雄氏が2015年に北海道余市で立ち上げた、今注目のワイナリーです。平川ワイナリーのワインには、白ワインのソリチュードやアンティミテ、赤ワインのローブ、デュアリテなどの銘柄があります。ここでは、これを知っておけばワインをより楽しむことができる、ワイナリーの基礎知識についてご紹介します。
【平川ワイナリー】ワイナリーの命名ルールとブドウ品種「ケルナー」について
ワイナリーとは、辞書で調べると「ワイン醸造所」と記されています。一口にワイン醸造所といっても、ワイナリーの名称は国によっても違いますし、同じ国の中でも複数の名称が存在します。
ここでは、ワイナリーの命名ルールについて見ていきましょう。また、平川ワイナリーのブドウ品種の一つである「ケルナー」についてご紹介します。
フランス
フランスのワインは、生産方法によって「シャトー」「ドメーヌ」と「メゾン」の2つに分けられます。「シャトー」と「ドメーヌ」は、自社でブドウ畑を所有し、その畑から収穫したブドウのみを使用してワインを製造するワイナリーのことです。
一方「メゾン」は、自社以外から購入したブドウを使用してワイン製造を行います。それぞれの名前の由来や詳細について見ていきましょう。
シャトー
自社のブドウでワインを製造するワイナリーのうち、ボルドー地方にあるものを「シャトー」と呼びます。シャトーにはフランス語で「城」という意味があり、城や宮殿のような大きな醸造所でワイン製造を行っていたため、その呼び名がついたそうです。
ドメーヌ
自社で育てたブドウでワインを製造するワイナリーのうち、ブルゴーニュ地方にあるものを「ドメーヌ」と呼びます。ドメーヌは小規模の生産者が多く、ワインの生産量も少ないため、人気のワインは非常に高値で取引されるのが特徴です。
メゾン
上述したとおり、購入したブドウを使うほか、ワイン自体を買いつけて熟成や瓶詰を行い、販売することもあります。シャトーやドメーヌとは違い、ラベルにメゾンの文字が刻印されることはほとんどありません。また、フランス語で「交渉人」という意味を持つ「ネゴシアン」と呼ばれることもあります。
イタリア
イタリアでは、ワイナリーに使用される言葉が数多く存在します。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
テヌータ
イタリア語で「土地」や「農場」という意味があります。自社で畑を持っているワイナリーに使われる名称です。
ヴィニエティ
イタリア語で「ブドウ園」という意味を持ちます。テヌータとの使い分けは特にありません。
ポッジョ
「小山」や「丘」を意味するイタリア語です。ワイナリーのある地形からきています。
このほかにも、城を意味する「カステッロ」や農業会社を意味する「アジェンダ・アグリコーラ」、家を意味する「カーサ」、農場や農園を意味する「ファットリア」などの呼び名もあります。
北海道余市では様々なブドウ品種が栽培されており、その一つに「ケルナー」という品種があります。ケルナーは平川ワイナリーで使用されるブドウ品種の一つです。北海道産ワインで見かけることの多いケルナーについてご紹介します。
ケルナーとは
ドイツで生まれた白ワイン用のブドウ品種で、交配により誕生したドイツにおいては、交配品種の最高傑作ともいわれるブドウです。
ドイツはワイン用ブドウ栽培において北限の地とされており、ケルナーはそんなドイツの気候に適しています。耐寒性が強く早熟で収穫量も多いという、三拍子揃ったまさに優等生といえるブドウなのです。日本でも北海道がドイツと気候が似ていることから、1970年代に導入されています。
ケルナーの主な産地
ケルナーの主な産地は、ドイツのヴュルテンベルグやファルツ地方など、日本では北海道の小樽市や余市町が挙げられます。ドイツは北海道よりも北部に位置し、冬場は非常に寒い地域です。寒い地域で誕生した品種だけあって、ケルナーはマイナス10℃という厳しい環境にも耐えられる特徴を持っています。小樽市や余市町も冬場はマイナス10℃になることも多く、ケルナーの栽培に非常に適している地域です。
平川ワイナリーで製造されているワインの銘柄には、ソリチュードやアンティミテ、ローブなどがあるとご紹介しましたが、ピュルテもまた平川ワイナリーで製造されているワインの一つです。
ピュルテは、シュール・リーという製法で造られた白ワインのことです。すっきりとした酸味と澄んだミネラル感が調和した味わいのワインで、爽やかでフレッシュな香りが特徴となっています。ここでは、ピュルテにも使われているシュール・リーという製法と、ピュルテワインの魅力についてご紹介します。
平川ワイナリーのワイン